大先輩が亡くなったときは、ただただ悲しかった。
僕の先輩が、
「できの悪い弟子で申し訳ありませんでした」と号泣するのを聞いていた。
友達が亡くなったときは、本当に寂しかった。
これからつまらないじゃないか、馬鹿野郎、と言った。
そして今回。
本当に悲しい。
ひとを好きになる気持ちってこんなだったっけ、
と思うくらいに、
悲しく思い出す。
レースに行っても、
銀色のレガシィを見ても、
オージーケーのヘルメットを見ただけでも、
思い出す。
あのヘンテコなヒゲをもう一度見たい。
寂しいぜ、高木君。